想像した最高の未来を実現させる人のリーダーシップと事例から学ぶその人間性
こんにちは!
らかんです。
今日から心を大切にして生きる上で参考になる書籍だなと感じている
「ビジョナリーカンパニー2」を5回に渡って解説していきます。
第1回は【第5水準のリーダーシップ】です。
まずこの第5水準のリーダーシップとは何かを議論する前に、前提として調査対象になったのは、株式運用成績が15年にわたって市場平均以下の状態が続き、転換点のあとは一変して15年にわたって市場平均の三倍以上になった11の企業です。
(フォーチュン誌のアメリカ大企業500社から選ばれています。)
15年という数字が選ばれているのは大ヒットや幸運の誤差が続く期間を超えているから。
もう1つはほとんどの企業でCEOの平均在任期間を超えているから。
つまり代表が変わっても伸び続ける”何か”が残されている企業という証です。
次に大事な事実の1つとして挙げられるのが
・偉大な実績に飛躍した企業は全て、決定的な転換の時期に第5水準の指導者に率いられていた。
※「第5水準」とは企業幹部の能力に見られる5つの水準の最上位を意味しています。
第5水準の指導者は個人としての「謙虚さ」と「職業人としての意思の強さ」という矛盾した性格を併せ持っている。野心的であるのは確かですが、野心は何よりも会社に向けられていて自分個人には向けられていません。
ここから解説していきますが、第5水準の指導者というのは徹底して謙虚であり、
控えめで飾らないパーソナリティの持ち主だそうです。
自分のことや出した成果を賞賛されると「幸運だったから」や「周りのおかげだ」ということを言って自分のことを語りたがらないとのインタビュー記事がありました。
個人的にはこの謙虚っていうのは大事なことだと思っています。
なぜなら謙虚でない人は最高の結果ではなくとも
一定のところまでいくと「こんなもんでいいか」、「自分はもう十分な結果を出している」という奢りや甘えが出てきやすいからです。
自分で自分の限界を決めてしまうような感じでしょうか。
本当はそれは衰退に向かってしまう一歩だと思うのですけれどね^^;
枠や限界を自分で決めず最高のアウトプットやパフォーマンスを求め続けている人にとっては謙虚な姿勢が平常運転になるのかなと僕は考えています。
大谷翔平くんなんかはこの謙虚、というパーソナリティを有しているとてもわかりやすい事例かと思います。
ということで正しく生きる(心を大切にして生きる)上で大事な要素の1つが”謙虚”であることかなと思っています。
次にいきます。
・第5水準の指導者は熱狂的と言えるほど意欲が強く、優れた成果を持続させなければ満足しない。偉大な企業への飛躍に必要であればどれほど大きな決定でもどれほど困難な決定でも下していく。
です。
ここからわかることは第5水準の指導者は周りを気にせず自分の気持ちで100%決断して物事を進めている、ということと、決してあきらめないことです。
流れというのは来るのを待つのではなく、自ら作るものですが、
そのためには100%の自分の気持ちで「決める」ということが不可欠です。
別の言い方をするとまだ実現していない未来に対して想像力を使ってイメージして、ワクワクする気持ちや楽しさを感じて、「絶対にそうする!」と決断する、ということです。
その時の気持ちの強さが自分だけでなく周りの人も動かす流れを生みます。
あとはその気持ちを感じて、決めて、動き続けるというだけですが、実現するまで決してあきらめないという人がうまくいくということですね。
途中でやめてしまう人は例外なく前向きな気持ちがその時はもうありません。
つまり情熱がない状態ですね。
その状態でタスクや活動を続けてしまおうとすると頭でだけ決めたことを続けるので心で感じていることのズレが生じてしまい、苦しくなります。
むしろ本当にこれでいいのかな?できるのかな?という不安や恐怖が支配しやすくなります。
ひどくなれば体に症状が出てそれを教えてくれますが、その前に自分と向き合って早めに方向修正をしたいものですね^^
ここで大事なことは「周りを気にせず、自分の気持ちで100%決断する」ということと
「決してあきらめないこと」です。
・第5水準の指導者は成功を収めた時は窓の外を見て、自分以外に成功をもたらした要因を見つけ出す結果が悪かった時は鏡を見て、自分に責任があると考える。
比較対象企業の経営者はその逆の態度をとることが多い。成功を収めた時は鏡を見て自分の功績だと考えるが、結果が悪かった時は窓の外を見て責任を押し付ける。
物事がうまくいっていない時ほどその人の本質が現れやすいと僕は考えています。
そういう時に自分の責任ではなく周りや環境、状況の責任だと考えてしまうと
自分の成長の機会を逃してしまいます。
降ってきた課題や目の前の問題に対して取り組むことでどんな成長ができるのかを考え、
できるまでやる。未来が決まっていればこそポジティブに考えられます。
逆に言えばつくりたい最高の未来が決まっていなければ
目の前のよくない状況や環境に流されて気持ちがネガティブになりやすいということでもあります。
瞬間的にネガティブな気持ちが出た時というのは「こういう未来を創る!」「こういう自分になる!」というイメージからくる前向きな気持ちを忘れている時です。
簡単に言えば刹那的な生き方をしているということです。
こういう生き方は目の前のことからすぐに逃げ出しやすい、という性質があるので、
比較対象企業の経営者の行動はとても納得できるものがあります。
ということでここで大事なことは「どんな物事もポジティブに変換出来るようにする」
でした。
はい。
いかがでしたでしょうか?
第5水準の指導者の話なのですが、個人でも自分の人生を経営する、
という意味では全く同じかと思います。
心を大切にして生きる、ということができているというのは
こうしよう!という最高の未来を実現させることだけでなく、
その過程を楽しむことができている状態です。
個人的にはそのヒントになるエッセンスを教えてくれる内容かなと思いました^^
次回は「最初に人を選び、その後に目標を決める」です。